ダウン症 遺伝

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ダウン症は遺伝するか?

ダウン症は遺伝するか、という話はよく聞くところです。実際、親や先祖にダウン症の人がいればダウン症の発症確率が高くなるとか、兄弟にもダウン症がいるとかいう報告も多く、やはり発症には遺伝的な要因があるのではないか、という説が有力です。

 

しかし、ただ遺伝だけかというとそんなことはありません。遺伝だというのなら、遺伝形質として直系の子孫にはダウン症が多発するはずなのですが、実際にはダウン症の人の子孫にまったくそういった傾向がなかったり、またダウン症と関係ない家系に突如として誕生したりするからです。

 

そもそもダウン症と一言で言いますが、その内容は千差万別です。一応、遺伝子の欠損(というよりは多すぎる)がダウン症の原因とされていて、これはほぼ間違いないのですが、ではそれが遺伝するのかというと100%そうだとは言い切れません。なぜなら、上記のように遺伝とは関係のない発症の仕方をすることがあるからです。

 

遺伝子の欠損といえば、実はそれが遺伝することは極めてまれです。なぜなら、遺伝子が欠損した生物は正常に誕生できず、生まれても機能的に不備があるせいで長くは生きられない上、子孫も残しにくいからです。遺伝というのは、子孫があってこそ存在するものですから、遺伝子欠損はその前提条件がすでにおかしいことになります。

 

というわけで、現在の医学的な見解としては、ダウン症の発生は遺伝に左右されるがそれがすべてではなく、偶発的な要因で欠損が発生するものも含まれるということになっています。尚、ダウン症の遺伝ではなく、ダウン症が発症しやすい遺伝形質がある、と考えればいいわけで、それなら遺伝的な要素があっても発症したりしなかったりといった状況が説明できます。

 

ところで、調査結果によれば、遺伝的要素に限った場合、母親に何らかの遺伝的要因が見受けられる場合に子供がダウン症を発症する確率は、父親の百倍近いそうです。これは、遺伝子自体ではなく、むしろ母胎や卵子の方に遺伝子欠損の遺伝的要因があるということを示唆しています。つまり、逆に言えば遺伝子自体がダウン症を併発しているというよりは、その遺伝子で構成された母胎や卵子の方にダウン症の原因があるということです。具体的には、想像ですが母胎や卵子にダウン症を発症しやすいちょっとした欠損があるのではないかと思われ、そこで受精するときに欠損が誘発されやすいのではないかと考えられます。

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