ダウン症 寿命

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ダウン症児の寿命は伸びている

ダウン症児の寿命は、かつては平均20代と言われていました。これは、遺伝子欠損のために体力がないことに加えて感染症への抵抗力などが低く、標準的な人より病に倒れやすいことから、医学の水準が低い時代は早期の病死が多かったためもあります。

 

しかし、時代とともに医学が進歩し、またダウン症自体の研究も進んだことがあって、現在ではまだまだ短いですが、平均50代くらいまでは生きられるようになったとされています。寿命がどんどん伸びている理由としては、病気などの原因で亡くなるダウン症の人が減った結果、それらの人がまだ寿命を迎えずに生き続けているからです。同時に医学も進歩し続けているため、まだ本来の寿命によるダウン症の人の平均寿命が出ていないというわけです。

 

ダウン症は、遺伝的に何か欠損がある人の総称とされていますが、ダウン症と診断された人にもかなり個人差があり、明らかに外見がダウン症の特徴を備えているにもかかわらず知能が正常以上で体力がある人もいれば、一見して標準的な容姿をしていながら検査してみたらダウン症の特徴があるという人もいます。ダウン症かそうでないかを判断する基準は、実は外見ではなく染色体にあります。ダウン症とは、21番目の染色体が通常2本のところに3本あるという先天性の疾患群で、この以上によりダウン症の特徴となる外見や発育異常が発症するわけですが、それがどのように出るかは個人差があります。というより、ダウン症とは症候群ですから、ダウン症の人が十人いれば、十通りの違った病気であると言ってもいいわけです。

 

よって、ダウン症の人の寿命がどうこうという話はかなり非科学的です。実際問題として、ダウン症であるにもかかわらず正常人と同じ外観や知能を持つ人もいるわけで、そういった人は何かあって染色体の検査を受けるまでは自分がダウン症だと知らないまま過ごします。

 

つまり、長生きして普通に寿命を終えるダウン症の人もいて、そういう人は最期までダウン症であると判らないわけですから、検査を受けてダウン症だとはっきり判っている人の統計のみを取り上げていることになり、つまり寿命が短い方の例ばかりをとりあげて平均を出しているとも言えるわけです。そんな状態で、ダウン症だから寿命が短いなどという話が出ても、それはナンセンスです。寿命が短い人は寿命が短いと言っているようなものです。

 

どちらにしても、医学の発達でダウン症の人とそうではない人の差はどんどん縮まりつつあります。多少のハンデ程度の差しかなくなってきているので、あと数十年もすればおそらくまったく差はなくなるのではないかと思われます。

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